舌の上につく
舌苔(ぜったい)
というものがあります。
舌苔は
口の中の古くなって剥がれた細胞や細菌が
舌の上にたまったものです。
この舌苔を
口臭予防のためにとる方もいらっしゃるかと思いますが、
舌の保護のため取りすぎない方が良いようです。
取りすぎることによって味覚を感じる味蕾(みらい)などを傷つけます。
※ちなみに舌苔はうがいでは取り除くことができないので、
舌ブラシや柔らかい歯ブラシなどで朝の起床直後(量が多い)に取ります。
舌苔はストレスや消化器系の疾患によっても増えることがあり、
東洋医学では舌苔は色や量によって
その人の体の状態を知るために診ることもあります。
舌苔の色は黄色や白色を初めとして、
薬や体の状態によっては黒色(!)などにもなります。
コーヒーなどでも色がつくことがありますので、
初めて鍼灸院を訪れた際に
鍼灸師が舌を診て
「舌苔を掃除しているか?」
「コーヒーを直前に飲んだか?」
という風に聞かれても、
不思議に思わでください。
東洋医学の舌苔の診方を知っていますと、
セルフチェックにも使えます。
鍼灸師に逆に聞いてみるのも良いかもしれません。