昔はどこの家にもお灸がありました。
お灸は鍼(はり)に比べて手軽でありながら鍼(はり)と同じく効果があるからです。
当院に来院される方に「どこの家にもお灸があった」という話をすると、
昔、お灸をしているのを見たことがあると答える方が意外といらっしゃいます。
お灸を自宅でするのを目撃する方は多いのですが、
残念ながら、自分がお灸をしたという方は少ないようです。
確かに昔のお灸は大きくて熱そうで、自分でやるのは抵抗があるものなのかもしれません。
しかし、最近では手軽なお灸も随分登場し、
そうしたお灸をやられる方もいらっしゃるようです。
当院では、自宅で行うお灸をすすめていますが、
自分でお灸をすえることにより、症状の改善や自分の体調をチェックすることができます。
こうした自宅でのお灸を行うことによって、少しでもお灸をする文化が残ればいいなと思います。