お灸の好きな方は
チカーッと温かさが体にしみこむ最後の瞬間にお灸の醍醐味を感じます。
この熱さがマイルドに感じられるように様々な工夫をこらしたお灸もありますが、
全く熱さを感じないお灸というものも存在します。
今読んでいる本に“砂灸”というものがありました。
方法は平たい入れ物に砂を敷き、その砂の上に患者さん(?)が足を踏み入れます。
そうすると入れ物の中に足底の形が残りますが、
施術者がその足底の形の上の湧泉というツボにお灸をすえる
という方法だそうです。
砂の上にお灸をすえるのですから完全に熱くないお灸といえます。
熱さを感じないお灸の中でも一番の変わり種ではないでしょうか?
その本には何の病気に効くかは載っていないのですが、
こういったお灸の方法も民間にはあったそうです。
これをどうとらえるかは別として、
鍼灸の世界にはまだまだ知らないことがたくさんありそうです。