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当院で主に扱っている鍼(はり)は太さが直径0.14~0.20ミリのものです。
鍼(はり)はまち針や注射の針と比較されることが多いのですが、実際にはどれぐらい違うものなのか?・・・とふと疑問に思い調べてみました。
注射の針は用途別にいろいろな種類があるそうですが、皮内注射や皮下注射に使われる注射針は外径が0.40ミリ。輸血などに使われる針は外径が1.20ミリだそうです。
また、まち針の太さは細いもので約0.45ミリ、太いもので0.70ミリ程です。
髪の毛の太さは大まかに0.05~0.15ミリ、平均して0.07ミリぐらいです。
こうして比べてみますと、鍼(はり)はかなり細いですが、その他の針もそれぞれの用途や種類で随分差があるということが分かります。
余談ですが・・・蚊の針の太さは0.08ミリと言われています。刺されるとかゆくて不快な蚊ですが、人に気づかれずに刺すことができることから、最近では蚊の針をもとに開発された注射針があるそうです。驚きの細さですね。
鍼業界でも鍼メーカーのセイリンの製品の中で現在最も細い鍼(はり)の直径は0.10ミリ(主に顔などの繊細な所に使います。)です。
※当院では鍼灸のはりを「鍼」、それ以外のはりを「針」と統一して表記しています