禅の中にこんな話があります。
ムカデに対してある日カエルがたずねました。
「どの足をどういう順番に動かしているの?」
するとムカデは、自分の足の運びを気にしてしまい、
足がもつれて歩けなくなってしまいました。
という話です。
スポーツから普段の歩き方まで体を使うときに意識をすることは
大事なことかもしれません。
しかし、そこにとらわれてしまうと
途端に意識が邪魔をします。
箸の使い方を初めて覚えるときは
周りの声を聞き、考えたり意識したはずです。
しかし、そのうち意識せずとも箸を使うことができるようになったはずです。
痛みも意識し始めると強くなることがあります。
“とらわれずに手放すこと”
ここが一番難しいところですが、
この禅の話が必要な方が多くいるように思えます。
