東洋医学には五臓(五臓六腑の五臓)があります。
五臓は肝・心・脾・肺・腎の五つなのですが、
この中から腎の養生を取り上げてみます。
東洋医学的にみた腎には
腎臓の他、副腎などの働きも含まれており、
髪や耳、骨や脳などと関係が深く、また元気や根気の源にもなるものです。
ですから、体が疲れているときには判断力がなくなったり、根気がなくなってしまいます。
(実際はもっと複雑に五臓の働きが絡み合いますが・・・)
さて、この腎の養生法が貝原益軒の養生訓に載っています。
“腎の部分をなでる”という部分です。
「寝るとき、子供に手をこすり合わせて熱くさせて、
その熱い手を自分の腎堂(腎臓部)にあて、
長くなでさせ、それから足の心(うら)を十分になでさせる。
自分でこうしてもよい。
さらに、腎堂の下部や臀部の上辺を、静かに打たせるのもよい。」
実践してみると、心地よさが響きます。
試してみてはいかがでしょうか?