野口整体の祖、野口晴哉(のぐちはるちか)先生は、その著書「風邪の効用」でこのように書かれています。

「寒いときに脚腰に冷えを感じるのではなく、腸の異常・肩のコリ・歯痛・頭重・気が重い・腰痛・胃痛と感じる人も多く、下痢や便秘、痔の中にも脚の冷えが関係していることが多いということです。風邪のように感じてしまう方もしばしばあります。こういう時に脚湯や足湯を行うと簡単に治まってしまいます。膝下外側を圧迫して痛いときは脚湯を足の内側を圧迫して痛いときには足湯を行ってみて下さい。」

昔から「頭寒足熱」といいます。

また「上実下虚(上が充実し、下が弱い状態)」ではなく「上虚下実(下が充実して上の力が抜けている状態)」の方が良いと言われています。

現代は、多かれ少なかれみなさん頭脳労働をし、頭に熱がいくことが多く、足先が冷えていても頭に熱を持っている方もいらっしゃいます。

つまり「頭寒足熱が必要な方が多い」ということです。

こちらでは、野口先生の著書「風邪の効用」より「脚湯と足湯」を紹介していきます。

脚湯


1、脚湯に先だって、コップ一杯の水を飲みます。

2、入浴温度より2度高い湯を膝がかくれる部分までつけ、6分間保ちます。この時、湯の温度が下がらないように、差し湯をしながら行います。深い容器で湯を沸かしながら行う方法も野口先生はすすめています。

3、乾いたタオルでよく拭き、発赤(皮膚がピンク色になる)の薄い側の脚を2分間さらに温めます。

4、よく拭いて終了です。

足湯


1、足湯に先だって、コップ一杯の水を飲みます。

2、入浴温度より2度~3度高い湯に踵(かかと)が隠れるまでつけ、6分間保ちます。脚湯と同じく湯の温度が下がらないように、差し湯をしながら行います。

3、乾いたタオルで良く拭き、発赤(皮膚がピンク色になる)の薄い側の足をさらに2分間温めます。

4、よく拭いて終了です。

【注意事項】

脚湯・足湯は両方とも就寝前に行います。

行っている最中に汗をかいたときは、乾いたタオルでよく拭いてください。汗を放っておくと体温を奪い冷えを呼び込みます。

くれぐれもやけどに注意してください。また、熱いのが苦手という方は記事より少し低めの温度に調整しながら行って下さい。

記事のまま我慢して無理に行わないようにして下さい。体質により微妙な調整が必要な場合もあります。

【参考文献】

風邪の効用にはその他の体の温め方も載っております。ご興味をもたれた方がお読みできるように参考文献を載せておきます。

風邪の効用

野口晴哉 著

ちくま文庫

ISBN4-480-03807-8 C0147 ¥600E

【免責事項・その他】

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